補聴器Q&A

「補聴器を薦められたけど分からないことが多くて不安・・・」
そんなあなたの、難聴・補聴器に対する疑問に一問一答でお答えします。

最良な販売店の見分け方は、何をポイントにすればいいのですか?

A.
聞こえは一人ひとり違い、 補聴器はそれぞれの状況に合わせる必要があります。 また、再調整とアフターケアが大切なので、しっかりとご相談・対応してもらえる店を選んでください。聞こえは身体のことだけに耳鼻科医に相談をし、専門的な知識と技能を持った認定補聴器技能者の在籍数や、設備と運用が適切な認定補聴器専門店が最適です。

聞こえがかなり悪くなっていますが、補聴器を装用すればすぐにきこえますか?

A.
補聴器を装用すれば話し声だけではなく、今まで気づかなかった音も聞こえますから、会話をするときに周囲の騒音次第では今まで以上に聞き取りにくいことがあります。効果的に聞こえるようになるには、ある程度の期間、トレーニングが必要です。聞き取りにくいようなときは正面からゆっくり・はっきりと話しかけてもらってください。補聴器の活用には工夫も大切です。

購入後のメンテナンスやアフターケアは、どうすればいいですか?

A.
補聴器は長期間の使用で汚れたり、性能にも変化があるかもしれません。また、購入後に生活環境や聞こえの要望、あるいは聞こえに変化が起きることがあります。そのような時は購入店に行き相談してみましょう。決して安価なものではないですし、安心して使用していただくためには、日ごろから定期的なメンテナンス、アフターケアをお勧めします。

片耳より両耳装用の方がなぜよいのですか?騒音もたくさん入ってきませんか?

A.
当然、片耳よりも両耳の装用がおすすめです。片方の目だけで見ください。本来、片目だと距離感がわかりにくくなります。また片目だと片方に負担をかけ、もう一方の症状を悪化させる原因となることもあります。耳も同様に両耳装用にしますと、言葉の方向感、立体感がはっきりし、言葉の明瞭度が増し聞き取りが良くなります。そして何よりも騒音下での聞き取りが容易になります。

補聴器を付ければ、すぐ元通り聞こえるようになりますか?

A.
聞こえの不自由さに個人差があるように、補聴器を使用した場合の効果にも個人差があります。また、聞こえを補う機能にもある程度の限界があります。しかし、総じて使用前に比べて、聞こえが良くなったと喜ばれています。大事なことは、使用して良い点を見出すことです。

購入するときは、自分が行かなければなりませんか?

A.
必ずご自分で、出来れば家族の方もご一緒にお店に足を運び、納得のいくまで認定補聴器技能者にご相談ください。難聴の状況はひとり一人違い、補聴器を使用する目的も違います。一番重要なことは、きちんと自分の聞こえに合わせることです。

補聴器の購入には何か支援制度がありますか?

A.
健康保険および生命保険関連での支援制度はありませんが、身体障害者(聴力障害)手帳保持者の方には、難聴の程度に応じて補装具費の支給を受けられる公的な福祉制度があります。購入補助制度については、
居住する市区町村の障害者総合支援法担当窓口にお問い合わせください。

補聴器は、医療費控除の対象になりますか?

A.
医療費控除は治療や治療を受けるために必要な費用に限られます。医師が書いた「治療のために(または治療を受けるために)補聴器が必要である」という診断書などがある場合は医療費控除の対象になります。詳しくは管轄の税務署にご相談ください。

補聴器の種類や価格について知りたいのですが…

A.
補聴器には、耳あな型、耳かけ型、ポケット型(箱型)などの種類があります。それぞれの価格は、おおよそですが以下の通りです。耳あな型(¥70,000~¥500,000)耳かけ型(¥50,000~¥400,000)ポケット型(¥30,000~\90,000)詳しくは店頭でご相談ください。

補聴器はうるさいものですか?

A.
聞こえが遠くなると、音の弱い静かな状態に耳が慣れてしまいます。そのため補聴器も使いはじめはうるさく感じる人もいますので、段階的な調整が必要です。不快な大きな音は調整機能で抑制することができます。

雑音(ノイズ)が多いと聞きますが…

A.
補聴器から聞こえる雑音は、実は今までに聞こえなかった周囲の雑音です。(残念ながら)補聴器は聞きたい音だけを拾うことができないため、ざわついた場所では人の声と一緒に雑音も多くなります(俳句をなさる方から自然の音が聞けて楽しいという声も)。最近は一部に騒音を抑えられる機種もあります。聞きたい方向の音を自動的に選べる機能のあるタイプなら、より快適に使用できます。

ピィーッという音は止められますか?

A.
聞きたい音を増幅してくれる補聴器ですが、使用中に音の漏れがあるとピィーッという音(ハウリング)が発生します。最近ではハウリング軽減機能搭載機種もあります。使用する前には、常に耳あなに入れてからスイッチを入れ、ピッタリと装着するようにしてください。

補聴器は何年ぐらい使えますか?

A.
耐用年数の目安は5年とされていますが、汗をかくことが多いと短期間で故障したり、耳垢が多い方では耳あな型の音の出口が詰まりやすかったりと、使い方により大きく異なります。補聴器の調子が悪い、聞こえにくいと感じたら、早めに専門店へご相談ください。